にしむら皮フ科クリニック院長と看護師長が不定期でお送りします。

アーカイブ 『 学会講演 』

 2025.02.24(月)

アトピーバイオの講演 in 金沢

先日、金沢でアトピー性皮膚炎

バイオ治療の講演会があり、

座長をさせていただきました。

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バイオとは、生物学的製剤のことです。

今回は、イブグリースの会です。

イブグリースは、デュピクセントの次に

よく使用されているアトピーバイオですね

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いつもバイオの講演で思うのは、

みなさん導入することに必死で、

出口戦略(バイオの止め方)が

抜けていることです。

バイオをどのように使い、

どのように止めていくのか?

止めた後どうなるのか?

計画的な外用もせずに、適当にやめれば

半年後には再発するでしょう

当院では、すでに300例以上の

アトピーバイオの経験があり、

さらに計画的外用療法(プロアクティブ療法)

を併用しています。

よって、

出口戦略と中止後のデータはしっかりあります

この点を強調したんですが、

みなさん導入の話ばかり気にかけ、

終わり方は無頓着に感じました

高額な治療ですから、できるだけ再発しない、

しても軽症にする工夫が必要です。

(院長)

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  2025/02/24   西村 陽一

 2025.02.23(日)

にきび治療の講演 in 大津市

ようやくブログが再開できるようになりました

本日は、滋賀県大津市で

にきび治療の講演を行いました。

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べピオローションの使い方を、

ガイドブックを使って解説しました。

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べピオローションは、塗りやすくて、副作用が少なく、

化粧水感覚で塗れるにきび治療薬です。

さらに最近、この薬剤は、

にきび痕(あと)の発症を抑制する効果が

報告されています[1]

塗れば、にきびの出来にくい、

にきび痕が残りにくい肌になっていきます。

ですから、赤いにきびだけに塗っているようでは

この治療薬の真価は発揮されません

下図のように顔全体に塗る必要があります。

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お肌を綺麗にする美容液感覚で塗って欲しいですね

ただし即効性がある薬剤ではありませんので、

ゆっくり時間をかけて、

にきびにきび痕ができにくい

綺麗なお肌になっていきます。

この薬は、顔全体に塗って肌質を改善させる薬

と考えてもらうと良いかと思います

(参考文献)

[1] Tanizaki H, Hayashi N, Abe M.J Dermatol. 2023;50(12):1513-1522.

(院長)

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  2025/02/23   西村 陽一

 2024.11.25(月)

デュピクセント・プロフェッショナル・フォーラム

昨日東京で、
 
デュピクセント・プロフェッショナル・フォーラム
 
が開催されました。
 
約500人の医療従事者が参加しました
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これは、
 
アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセント 
 
のシンポジウムです。
 
オープニングの講演を全員で聴講した後に、
 
3つの分科会に分かれて
 
それぞれのテーマで講演が行われました。
 
私は、分科会3の座長を務めさせていただきました。
 
写真は、その分科会でオープニングの講演を
 
行なっているところです。

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このオープニング講演の後に
 
2人の演者が講演をするんですが、
 
そのうちの一人が当院の師長です。
 
相変わらず素晴らしい講演でしたね
 
みなさん、必死でメモを取っていました。
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新薬続出のアトピー領域において、
 
デュピクセントは独り勝ちの状態になっています
 
それもそのはずで、
 
有効性と安全性でこれに勝る治療薬はないでしょう。
 
プロアクティブ療法との組み合わせで
 
深い寛解状態を得ることができます。
 
また、アトピーに併発している
 
ざ瘡(ニキビ)も改善させるため、
 
若い子たちは、とにかくお顔がきれいになります
 
エキシマレーザーと併用すれば、
 
アトピー由来の重症円形脱毛症
 
ほとんどが治ります
 
重症の喘息も良くなります。
 
花粉症も出ません。
 
とにかく、その効果に驚くばかりです
 
よって、
 
ここ1、2年で一気に全国的に普及してきました。
 
この治療の素晴らしさを
 
各地で講演してきた甲斐がありました
  
そして、これにて今年最大の講演会が終了しました。
 
年末まであと2つの講演を残すのみとなりました。
 
ラストスパート頑張ります
 
(院長)

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  2024/11/25   cmsadmin

 2024.11.04(月)

アトピー性皮膚炎治療の講演 in 京都

一昨日は、ホテルオークラ京都で、
 
京大准教授の中島先生を迎えて、 
 
アトピー皮膚炎(以下アトピー)治療のWEB講演をしました。
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特別講演①は、当院師長が、
 
看護師などのメディカルスタッフ向けに、
 
生物学的製剤導入のノウハウを解説しました。
 
当院は現在、生物学的製剤の導入患者数が、
 
320人(乾癬を含む)に達し、
 
その継続率は90%以上です。
 
これが驚異的なため、
 
そのノウハウに興味を持たれる方が多いようです
 
特別講演②は、中島先生にお願いして、
 
アトピーの病態から最新の治療、
 
特に生物学的製剤イブグリースの特徴を
 
わかりやすく解説していただきました
 
今後の薬剤選択に非常に参考になりました。
 
年末までに残る講演はあと5つになりました。
 
今週水曜日も全国講演があります。
 
気合いを入れて頑張ります
 
(院長)

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 2024.08.09(金)

宮地先生のニキビ治療セミナー in 金沢

この前の日曜日は、
 
金沢でSun Acne Expert Seminarがありました。
 
これは、京大名誉教授で、
 
現静岡社会健康医学大学院大学学長の
 
宮地良樹先生によるざ瘡(ニキビ)治療セミナーです。
 
皮膚科領域で非常にご高名な先生ですが、
 
ニキビ治療でもグローバルアライアンスのメインバーで、
 
この分野の第一人者でもあります。
 
その講演会の座長を務めさせていただきました
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出席者は、全国各地から厳選された専門医です。
 
講演の内容は、
 
にきび治療の歴史から、最新の治療法まで
 
専門医向けに高度な内容で
 
大変勉強になりました
  
質疑応答も活発に行われ、
 
座長の任が果たせてよかったです
 
ところで、
 
 
私の講演があります。

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内容は、2つのニキビ治療
 
order-madeとready-made
 
さらにべピオの瘢痕(ニキビ痕)抑制データ
 
デュピクセントのニキビ抑制効果などなど
 
最新の話題が盛りだくさんです
 
さらに、べピオライトという新しい治療法の提案や、
 
ニキビ治療ガイドブック(下図)
 
使い方などもお話しします。
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(院長)

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  2024/08/09   cmsadmin

 2024.07.11(木)

にきび治療のベピオライト

昨日は、ベピオローションの全国規模の
 
webライブセミナー(医療関係者向け)を行いました。
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にきび治療におけるベピオローション(下写真)の
 
新しい使い方、患者さん指導を
 
医療従事者向けに講演しました。
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新しい使い方をベピオライトと命名して、
 
ベピオローションガイドブックを使って詳しく解説しました

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このガイドブックも
 
全国の医療機関で評判がいい様です
 
今回は、ベピオライトの初めての紹介でした。
 
もう少し詳しくしたものを
 
次回第42回 日本美容皮膚科学会で講演する予定です。
 
乞うご期待!
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(院長)

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  2024/07/11   cmsadmin

 2024.06.26(水)

ベピオローションの新しい使用法

本日は、
 
ベピオローションのガイドブックの講演です。
 
ガイドブックの使用方法を当院師長が詳しく解説します。
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上の冊子は、ベピオローションの適正使用のために作成した
 
ガイドブックです。
 
医療機関で大変好評なようです。
 
ベピオローションには、2つの使用法があります。
 
ガチな治療法と軽い治療法です。
 
本気の方は、ガチな方法を使用して、
 
ツルツルのお肌を目指しましょう
 
そこまで本気じゃないけど、
 
そこそこお手軽に綺麗になりたいなら、
 
軽い治療です
 
我々はベピオL(ライト)と呼んでいます。
 
副作用が少ないベピオローションだからこそできる方法です。
 
詳しくは、第42回 日本美容皮膚科学会でお話しします。
 
(院長)
 
本日の講演の案内
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  2024/06/26   cmsadmin

 2024.06.05(水)

にきび治療のバリエーション by ベピオローション

今月26日は、ベピオローション
 
セミナー(医療関係者向け)を開催します
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ニキビ治療ガイドブックの使い方を
 
当院師長が詳しく解説します。

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このガイドブックは、
 
イラストレーターまで選定して作った力作です
 
これ一冊で、ベピオローション指導の
 
全てが学べます!
 
さらに、ベピオローションによる
 
新しい治療バリエーションも開発中です。
 
この内容も少しお話しします。
 
さらに詳しくは、
 
今年の第42回 日本美容皮膚科学会で公開予定です
 
乞うご期待
 
(院長)
 
*今週土曜(6/8)は日本皮膚学会総会出席のため休診です。

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  2024/06/05   cmsadmin

 2024.06.02(日)

乾癬治療のWEBセミナー in 京都

昨日は、京都グランビアホテル
 
当院の乾癬治療WEBセミナーを開催しました。
 
乾癬の外用療法から光線療法
 
TKY2阻害剤内服、そして
 
生物学的製剤治療まで、
 
多岐にわたってお話しました。
 
すなわち乾癬治療ピラミッドのお話です。
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上図において、ほとんどのクリニックは、
 
塗り薬(一番下のピンク色の部分)しか
 
提供できていないのが現状です。
 
特に、TKY2阻害剤と生物学的製剤(ピラミッド頂点付近)は、
 
分子標的薬使用承認施設でしか導入ができません。
 
福井県のクリニックでは当院のみです。
 
全ての治療オプションを提供できることが
 
当院の信条ですから
 
特に昨日の講演では、分子標的薬ソーティクツ
 
効果と安全を中心にお話ししました。
 
内服薬の中では、安全性も高く効果も抜群です。
 
安全性はオテズラ(PDE4阻害剤)と同等で、
 
効果は倍って感じです
 
特に日本人によく効きます。
 
私は、安全面からJAK阻害剤嫌いですが、
 
この薬は違いますね
 
今週末も、
 
京都で日本皮膚科学会総会が開催されます。
 
そして、当分講演ラッシュは続きます
 
(院長)
 
*うっかり、講演の写真を撮り忘れてしまいました

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  2024/06/02   cmsadmin

 2024.05.31(金)

アトピー性皮膚炎治療研究会 in 金沢

一昨日は、金沢市で開催された
 
アトピー性皮膚炎治療研究会で講演をしました。
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私は、プロアクティブ療法
 
生物学的製剤を併用した新プロアクティブ療法
 
そして、新プロアクティブ療法光線療法を併用した
 
short cycle of nUVB phototherapyなどを解説しました。

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師長は、アトピー性皮膚炎治療における
 
看護サイドの役割を解説しました。
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小児なら9割以上、
 
成人なら7割以上がプロアクティブ療法単独
 
寛解状態に持ち込めます。
 
これらの方々は、計画的に外用を継続するため、
 
副作用は皆無です。
 
この点を理解できない方が多いんですよね。
 
プロアクティブ療法を、
 
単純な外用剤の漸減と考えていたら大間違いです。
 
実は、物凄く緻密な計画で行っているんですよ
 
この点は企業秘密なので、
 
講演でも詳しくは述べませんけどね
 
今週末も、京都で講演です。
 
疲れていますが、気合を入れて頑張ります
 
(院長)

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  2024/05/31   cmsadmin

 2024.05.27(月)

講演ラッシュでヘトヘト

毎週末講演があり、その準備でヘトヘトで、
 
ブログの更新を1ヶ月も怠ってしまいました
 
先々週末は、九州アトピー性皮膚炎治療のWEB講演があり、
 
昨日も京都ブライトンホテルで、
 
アトピー性皮膚炎生物学的製剤治療の講演を行いました。
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参加者は、生物学的製剤導入に関心の高い医療機関の方々で
 
活発な議論ができました
 
師長の講演は、必ず最後にノラくんの写真が出ます

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明後日も、金沢でアトピー性皮膚炎治療の講演を行います。
 
さらに今週末は、乾癬治療の講演を再び京都で行います。
 
そして、再来週は日本皮膚科学会総会出席で三度京都に・・
  
その後も毎週講演が続きます
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(院長)

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  2024/05/27   cmsadmin

 2024.04.22(月)

ベピオローション最適使用法の講演

先日の木曜日(4/18)は、
 
三重県でニキビ治療
 
WEBライブセミナー(皮膚科専門医向け)を行いました。
 
今年2月から全国に配布している
 
ベピオローション治療ガイドブックの解説をしました。
 
ガイドブックかっこいいでしょ
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ベピオローションは、のびが良くて塗り易く
 
副作用が少ない
 
しかし、使用方法を誤ると、
 
効果が落ちたり、
 
予期せぬ副作用に見舞われたりします
 
その欠点を補い、かつ定量的に治療するために、
 
最適な使用法を開発しました

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上の図は、ガイドブックの一ページですが、
 
その方法を解説しているところです。
 
講演では、このガイドブックを使って、
 
実臨床での具体的な使い方を説明しました。
 
今後この最適使用法を広めるために、
 
今年の日本美容皮膚科学会を含め、
 
各地で同様の講演をする予定です
 
(院長)

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  2024/04/22   cmsadmin

 2024.04.14(日)

小児アトピー性皮膚炎治療のWEBセミナー

先日の水曜日(4/10)は、
 
小児アトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療
 
WEBライブセミナー(専門医向け)を行いました。
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北陸を中心とした地方講演で、
 
20〜30人くらいの小規模なセミナーの予定でしたが、
 
聴講希望者が多く、
 
100人以上になっていたようです
 
小児アトピーの9割以上は、
 
プロアクティブ療法で寛解にできます
 
外用の強さ、1日の外用量、外用頻度などを決め、
 
皮疹を見ても、触ってもゼロの状態を維持しながら
 
治療を計画的に漸減していく方法です(下図)。

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特に乳児期は、皮疹をゼロにする必要があります。
 
適当に治療してはいけません!
 
なぜなら、アトピーの皮疹を残せば、
 
そこから食べ物の成分やホコリ(アレルゲン)が
 
入り込み(経皮感作)、
 
後に食物アレルギーなど
 
起こしてくるからです(下図)
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そしてさらに、喘息やアレルギー性鼻炎などの
 
アレルギー疾患を次々に起こしていく可能性が高くなります
 
これをアレルギーマーチと言います。

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アレルギーマーチを食止めるためにも、
 
皮膚からアレルゲンが入ってこないように、
 
乳児期早期から
 
できるだけ皮疹はゼロにする必要があるのです。
 
しかし、
 
プロアクティブ療法でもコントロールできない
 
重症の小児アトピーは数%ですが存在します。
 
これらの子供たちに対して、
 
昨年9月から生物学的製剤
 
デュピルマブが使えるようになりました。
 
有効性と安全性という点で、
 
これに勝る治療薬はないでしょう
 
講演では、デュピルマブ導入のポイントと、
 
さらに導入初期に
 
短期光線療法(short cycle of phototherapy)
 
併用する利点なども解説しました。
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(院長)

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