にしむら皮フ科クリニック院長と看護師長が不定期でお送りします。

アーカイブ 『 アトピー性皮膚炎 』

 2024.11.25(月)

デュピクセント・プロフェッショナル・フォーラム

昨日東京で、
 
デュピクセント・プロフェッショナル・フォーラム
 
が開催されました。
 
約500人の医療従事者が参加しました
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これは、
 
アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセント 
 
のシンポジウムです。
 
オープニングの講演を全員で聴講した後に、
 
3つの分科会に分かれて
 
それぞれのテーマで講演が行われました。
 
私は、分科会3の座長を務めさせていただきました。
 
写真は、その分科会でオープニングの講演を
 
行なっているところです。

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このオープニング講演の後に
 
2人の演者が講演をするんですが、
 
そのうちの一人が当院の師長です。
 
相変わらず素晴らしい講演でしたね
 
みなさん、必死でメモを取っていました。
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新薬続出のアトピー領域において、
 
デュピクセントは独り勝ちの状態になっています
 
それもそのはずで、
 
有効性と安全性でこれに勝る治療薬はないでしょう。
 
プロアクティブ療法との組み合わせで
 
深い寛解状態を得ることができます。
 
また、アトピーに併発している
 
ざ瘡(ニキビ)も改善させるため、
 
若い子たちは、とにかくお顔がきれいになります
 
エキシマレーザーと併用すれば、
 
アトピー由来の重症円形脱毛症
 
ほとんどが治ります
 
重症の喘息も良くなります。
 
花粉症も出ません。
 
とにかく、その効果に驚くばかりです
 
よって、
 
ここ1、2年で一気に全国的に普及してきました。
 
この治療の素晴らしさを
 
各地で講演してきた甲斐がありました
  
そして、これにて今年最大の講演会が終了しました。
 
年末まであと2つの講演を残すのみとなりました。
 
ラストスパート頑張ります
 
(院長)

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  2024/11/25   cmsadmin

 2024.11.20(水)

アトピー性皮膚炎治療の基本スケジュール

アトピー性皮膚炎の基本治療は外用(塗り薬)です。
 
通常初診で来られた方は、
 
診察による重症度(EASIなど)から判断し、
 
外用レベル、外用量などを決定します。
 
その時血液検査(特に成人)も同時に行います。
 
1週間毎日外用して再診し、
 
皮疹の改善状況及び血液データより再評価し、
 
外用レベル、1日外用量、外用頻度などを決定します。
 
その後、皮疹の状態や血液データ(TARC)などから判断し、
 
外用頻度などを徐々に漸減しています。
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例えば、「血液検査の結果は、TARC(タルク)正常で
 
皮疹の悪化もないので、
 
外用レベルはXXXで、1日外用量は◯ gで、
 
外用頻度は5日に1回から週1回に落としてください。」
 
とこんな感じです
 
もちろん、外用部位によっても細かく設定します。
 
頭、顔、体、苔癬化の強い部位(重症部位)など・・・。
 
最終的には、皮疹がなく、血液検査正常で、
 
外用も必要がないレベルになれば
 
完全寛解とみなし終了です
 
どうです?科学的でしょ?
 
以上をタイトコントロールと言います。

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本気で治したい方はこの治療です
 
小児は、outgrowの可能性が高く、
 
アレルギーマーチ(将来の食物アレルギーや喘息の発症)
 
を抑えるためにも
 
ほぼ全員この治療を行います
 
大人も、本気モードの方はこの治療を行っています。
 
適当に保湿して、
 
適当にかゆいところに薬を塗っていませんか?
 
それでは、いつまで経ってもアトピーは良くなりません
 
だって、適当なんですから・・。
 
(院長)

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 2024.11.04(月)

アトピー性皮膚炎治療の講演 in 京都

一昨日は、ホテルオークラ京都で、
 
京大准教授の中島先生を迎えて、 
 
アトピー皮膚炎(以下アトピー)治療のWEB講演をしました。
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特別講演①は、当院師長が、
 
看護師などのメディカルスタッフ向けに、
 
生物学的製剤導入のノウハウを解説しました。
 
当院は現在、生物学的製剤の導入患者数が、
 
320人(乾癬を含む)に達し、
 
その継続率は90%以上です。
 
これが驚異的なため、
 
そのノウハウに興味を持たれる方が多いようです
 
特別講演②は、中島先生にお願いして、
 
アトピーの病態から最新の治療、
 
特に生物学的製剤イブグリースの特徴を
 
わかりやすく解説していただきました
 
今後の薬剤選択に非常に参考になりました。
 
年末までに残る講演はあと5つになりました。
 
今週水曜日も全国講演があります。
 
気合いを入れて頑張ります
 
(院長)

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 2024.10.22(火)

アトピー性皮膚炎治療の飛躍的進歩

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の治療は、
 
近年飛躍的に進歩し、
 
ここ数年、新薬が続々と発売されています(下図)
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特にデュピルマブなどの生物学的製剤の出現によって、
 
難治性のものも含めて、
 
アトピーは治せる時代になってきました。
 
しかし、これらの治療薬は、
 
まだまだ十分に普及しているとは言えません
 
例えば、
 
バリシチニブやウパダシチニブなどのJAK阻害剤は、
 
承認施設での使用が推奨されていますが、
 
福井県のクリニックで承認されているのは
 
当院1件だけです
 
デュピルマブなどの生物学的製剤も
 
福井県の多くのクリニックが使用経験すらありません。
  
全国的にも大なり小なり同じような傾向があります。
 
多くの患者さんが、新薬の恩恵に与るどころか、
 
その存在すら知らされていない可能性があります
 
よって、これらの治療の素晴らしさと導入のノウハウを
 
伝えるべく、各地で講演を行なっています。
 
ということで、
 
来週も北海道でアトピー治療の講演をします。
 
といってもWEB配信ですけどね
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(院長)

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  2024/10/22   cmsadmin

 2024.10.02(水)

結節性痒疹のデュピルマブ治療

本日は、結節性痒疹(けっせつせいようしん)に対する
 
デュピルマブ治療の解説動画の撮影を行いました。
 
下写真は、私の撮影が終わって、
 
師長がコメディカルの役割を解説しているところです
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この治療の導入を考えている医療機関向けの
 
ハウツー動画です
 
結節性痒疹とは、
 
四肢を中心に虫刺されのような
 
コリコリとした皮疹が出現し、
 
次第に全身に広がっていく病気です。
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虫刺されが何ヶ月も治らず増えているのであれば
 
この病気の可能性があります
 
原因は、アトピー性皮膚炎から
 
糖尿病や腎臓病など多岐にわたります
 
妊娠中に出現することもあります。
 
ステロイド外用剤は一般的に効果が乏しく、
 
治療は困難を極めることが多いです
 
ある2種類の抗アレルギー剤に
 
デルゴシチニブ軟膏を併用する方法が比較的よく効きます。
 
これが、当院の第一選択治療です。
 
これでダメなら、紫外線療法を追加していきます。
 
特に、ナローバンドUVBとエキシマ療法(ライト&レーザー)
 
併用照射が効果的です。

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しかし、ここまで行っても治る患者さんは6割程度なんです
 
本当に難治です
 
しかし漸く最近、効果的な薬剤が出てきました。
 
それが、生物学的製剤デュピルマブです。
 
しかも安全性が非常に高い
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当院は、デュピルマブの治療経験数が300例に達し、
 
北陸一の症例数を誇っています。
 
よって、そのノウハウを動画で公開する運びになったのが
 
今回の撮影です。
 
今やこの薬剤で、
 
ほとんどの結節性痒疹は治るようになりました。
 
しかし、
 
いまだにこの治療が十分に普及しているとは言えません
 
この動画が、多くの医療機関で使用され、
 
この治療の普及に役立つことを望みます。
 
(院長)

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 2024.09.02(月)

第42回日本美容皮膚科学会で講演

先日、名古屋で開催された
 
第42回 日本美容皮膚科学会で講演をしてきました。
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台風のためどうなるかと心配しましたが、
 
学会も開催され、無事講演も終了しました
 
私は、土曜日のセミナー1で、
 
デュピルマブによる
 
アトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療
 
を講演してきました。

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デュピルマブは、アトピーの治療薬ですが、
 
かゆみが改善するだけでなく、
 
ニキビがなくなり、肌も綺麗になり、
 
脱毛も改善するという、
 
外見上の変化が凄い薬です。
 
それでいて副作用がほとんどない!
 
特にアトピーの若い女性が使用すると、
 
美しい肌に生まれ変わります
 
そういった点から
 
美容皮膚科学会から講演依頼が来たのです。
 
講演では、デュピルマブの凄まじい効果を披露しました
 
翌日のセミナー7では、
 
ニキビ治療の講演をしてきました。
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さすがにニキビ治療のセミナーは人気があり、
 
台風の接近という状況下にありながら、
 
講演会場はほぼ満席
 
200人以上の聴講者になりました。
 
べピオローションの2つの塗り方と、
 
ニキビ治療ガイドブックの解説をしました。
 
久しぶりの大きな学会での生の講演は楽しかったです
 
でも、連日の講演で疲れたな〜
 
(院長)
 
セミナー1座長のあすか皮フ科クリニック院長の石川明香先生は、聡明かつ美しい方で、まさに美容皮膚科学会の座長といった感じでした。座長の労をお取りいただき誠にありがとうございました。活発な議論ができて楽しかったです
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 2024.07.31(水)

デュピクセントは、いつまで続けるのか?

講演で最もよく受ける質問は、
 
『デュピクセントは、いつまで続けるのですか?』です。
 
要するに出口戦略をどうするのかです。
 
当院の出口戦略は、以下①〜③に至り、
 
長期寛解にすることです。
 
計画的な外用療法で、
 
見ても、触っても、
 
皮膚炎ゼロ(寛解)の状態
 
かゆみスコア、ADCT、POEMなどの各種スコアがゼロ
 
TARC、IgEなど血液データ正常
 
要するに、アトピーが治ったと言える状態です
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どうせこれだけ高価な薬を使うのですから、
 
そこまて持っていかなきゃ勿体ないでしょう
 
特に、①が最も大切で、
 
計画的な外用療法で、
 
外用頻度を2週間に1回以下まで持っていきます。
 
決して外用を止めてはいけません!!
 
やめてしまうと、②③の領域には到達できません
 
また、外用を適当にしていると、
 
デュピクセント中止後半年以内に再燃(再発)します
 
最終的には、外用剤も必要なくなれば
 
理想の完全寛解です
 
ただし、極めて安全な薬剤のため、
 
デュピクセントをやめる必要はないという
 
意見もあります。
 
しかし、永遠に続けるわけにもいきませんので、
 
いつでもやめられるように
 
早く①②③に到達しておくことが大切です。
 
(院長)
 
*以上の内容は、あくまでも当院の治療方針です。

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 2024.07.27(土)

アトピー治療薬デュピクセントで発毛、そして美肌!

 
アトピー性皮膚炎治療薬
 
デュピクセントの講演をすることになりました。
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なぜ美容皮膚科学会でと思われるでしょう
 
実は、アトピー性皮膚炎を引き起こす
 
IL-4, IL-13は、
 
炎症やバリア障害で肌を汚くするだけでなく、
 
ニキビを発生させたり、
 
重症円形脱毛症を引き起こすことが知られています
 
デュピクセントは、
 
そのIL-4, IL-13をブロックすることで、
 
アトピー性皮膚炎の赤黒いガサガサした肌が、
 
ツルッとした綺麗な肌になるだけでなく、
 
ニキビも消失し、
 
髪の毛も生えてくるという、 
 
まさに美肌になることがわかってきました
 
どうせアトピー性皮膚炎を治すなら
 
さらに綺麗に治したいですよね。
 
そして、再発も防ぎたいですよね。 
 
適当にデュピクセントを打っていても
 
それは達成できないんですよ
 
どうすれば良いのか?
 
どれほど綺麗になるのか?
 
学会でお話したいと思います。
 
乞うご期待!
 
(院長)

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 2024.07.02(火)

アトピー性皮膚炎の完全寛解(治癒)のシナリオ

完全寛解とは、薬もほとんど必要がなく、
 
お肌ツルツルアトピー性皮膚炎ゼロの状態を言います。
 
さらに各種血液データも正常で、
 
それが長期に維持されている状態です
 
遺伝病であるアトピーにとって
 
再発はゼロではありませんが、
 
治癒といってもいいかもしれません
 
そんなことが可能なのか?
 
現代医学では可能です
 
毎日何人も、この完全寛解を果たして、
 
クリニックを卒業されています
 
治療の鍵は、プロアクティブ療法であり、
 
次にデュピクセント治療の併用です。
 
しかし、
 
どちらも適当に行ってはいけません!
 
治療計画を立てて正確に行うことが大切です。
 
プロアクティブ療法なら、1日何g、週何回(或いは月何回)、
 
どのレベルの薬をどのように塗るのか、
 
しっかり管理する必要があります。
 
特に週1回外用になるまでは、気を抜かずに
 
頑張りましょう。
 
アトピーは治る!
 
それが言える時代になったのです。
 
ただし、通院と外用計画が守れる方のみトライしてください。
 
(院長)
 
プロアクティブ療法は厳密な治療であり、治療計画を無視して適当に通院したり、適当に外用する方には向きません。

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 2024.06.09(日)

第123回日本皮膚科学会総会

一昨日より日本皮膚学会総会出席のため
 
国立京都国際会館に来ています。
 
ここで、朝から晩まで勉強です
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今年の総会の第1の目的は、
 
アトピー性皮膚炎治療の最新情報を手に入れることです
 
今のところ、デュピクセント(デュピルマブ)が、
 
完全寛解(深い寛解と言う方もいます)を目指す上で、
 
最高の治療薬のように思います
 
当院は、すでに260人以上の患者さんに導入し、
 
患者さんごとの出口戦略を考えている段階です。
 
今のところの私の出口(デュピクセント終了)の基準は、
 
①EASIや各種スコアがほぼゼロ、要するに皮疹なし、
 
②TARC500pg/mL以下(できれば200程度)、
 
③IgE500IU/mL以下、
 
④外用頻度は2週間に1回以下
 
要するに、寛解状態(①②)+④で、
 
③は、これくらいになれば再燃が少ないのが実感です。
 
TARCを長期に抑えるとIgEが下がってきます。
 
デュピクセントのIL-4のブロックは、
 
このTARC、IgEの低下を導くようです。
 
デュピクセントの長期に安定した効果や、
 
中止後の長期の寛解状態はこのためでしょうか?
 
今後、イブグリース(IL-13のみブロック)の
 
IgEとTARCの値や、
 
長期寛解維持などが注目です。
 
こんなに安全で、効果があり、
 
長期に寛解できる薬が出てくるとは凄い時代です。
 
もうアトピーは治る時代だ!
 
と言っても過言ではありません
 
(院長)

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  2024/06/09   cmsadmin

 2024.05.31(金)

アトピー性皮膚炎治療研究会 in 金沢

一昨日は、金沢市で開催された
 
アトピー性皮膚炎治療研究会で講演をしました。
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私は、プロアクティブ療法
 
生物学的製剤を併用した新プロアクティブ療法
 
そして、新プロアクティブ療法光線療法を併用した
 
short cycle of nUVB phototherapyなどを解説しました。

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師長は、アトピー性皮膚炎治療における
 
看護サイドの役割を解説しました。
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小児なら9割以上、
 
成人なら7割以上がプロアクティブ療法単独
 
寛解状態に持ち込めます。
 
これらの方々は、計画的に外用を継続するため、
 
副作用は皆無です。
 
この点を理解できない方が多いんですよね。
 
プロアクティブ療法を、
 
単純な外用剤の漸減と考えていたら大間違いです。
 
実は、物凄く緻密な計画で行っているんですよ
 
この点は企業秘密なので、
 
講演でも詳しくは述べませんけどね
 
今週末も、京都で講演です。
 
疲れていますが、気合を入れて頑張ります
 
(院長)

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  2024/05/31   cmsadmin

 2024.05.27(月)

講演ラッシュでヘトヘト

毎週末講演があり、その準備でヘトヘトで、
 
ブログの更新を1ヶ月も怠ってしまいました
 
先々週末は、九州アトピー性皮膚炎治療のWEB講演があり、
 
昨日も京都ブライトンホテルで、
 
アトピー性皮膚炎生物学的製剤治療の講演を行いました。
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参加者は、生物学的製剤導入に関心の高い医療機関の方々で
 
活発な議論ができました
 
師長の講演は、必ず最後にノラくんの写真が出ます

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明後日も、金沢でアトピー性皮膚炎治療の講演を行います。
 
さらに今週末は、乾癬治療の講演を再び京都で行います。
 
そして、再来週は日本皮膚科学会総会出席で三度京都に・・
  
その後も毎週講演が続きます
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(院長)

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  2024/05/27   cmsadmin

 2024.04.14(日)

小児アトピー性皮膚炎治療のWEBセミナー

先日の水曜日(4/10)は、
 
小児アトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療
 
WEBライブセミナー(専門医向け)を行いました。
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北陸を中心とした地方講演で、
 
20〜30人くらいの小規模なセミナーの予定でしたが、
 
聴講希望者が多く、
 
100人以上になっていたようです
 
小児アトピーの9割以上は、
 
プロアクティブ療法で寛解にできます
 
外用の強さ、1日の外用量、外用頻度などを決め、
 
皮疹を見ても、触ってもゼロの状態を維持しながら
 
治療を計画的に漸減していく方法です(下図)。

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特に乳児期は、皮疹をゼロにする必要があります。
 
適当に治療してはいけません!
 
なぜなら、アトピーの皮疹を残せば、
 
そこから食べ物の成分やホコリ(アレルゲン)が
 
入り込み(経皮感作)、
 
後に食物アレルギーなど
 
起こしてくるからです(下図)
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そしてさらに、喘息やアレルギー性鼻炎などの
 
アレルギー疾患を次々に起こしていく可能性が高くなります
 
これをアレルギーマーチと言います。

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アレルギーマーチを食止めるためにも、
 
皮膚からアレルゲンが入ってこないように、
 
乳児期早期から
 
できるだけ皮疹はゼロにする必要があるのです。
 
しかし、
 
プロアクティブ療法でもコントロールできない
 
重症の小児アトピーは数%ですが存在します。
 
これらの子供たちに対して、
 
昨年9月から生物学的製剤
 
デュピルマブが使えるようになりました。
 
有効性と安全性という点で、
 
これに勝る治療薬はないでしょう
 
講演では、デュピルマブ導入のポイントと、
 
さらに導入初期に
 
短期光線療法(short cycle of phototherapy)
 
併用する利点なども解説しました。
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(院長)

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  2024/04/14   cmsadmin

 2024.04.07(日)

イブグリース全国講演会

本日は、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の新薬
 
イブグリース全国講演会に招待されました。
 
全国から650人の医師が出席しました。
 
下写真は、講演40分前のものですが、
 
凄い座席の数ですね(講演中は撮影禁止)
 
この薬剤に対するイーライ・リリーの意気込みを感じます
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2018年のデュピクセント登場以来、
 
毎年新薬が続々と発売されています。
 
しかし、デュピクセントに勝る生物学的製剤は
 
今のところ出ていません。
 
イブグリースはどうなのか?
 
大変興味深かったです。
 
講演を聞くと、予想以上に良い印象でした。
 
短期的には、いろいろな点で、
 
デュピクセントに勝るところもあるようです
 
問題は、長期的な効果と思われました。
 
講演で示されたデータは、
 
レスポンダーの長期成績なので、
 
デュピクセントのCHRONOS試験など
 
と単純比較できなかったからです。
 
私は、IL-4が長期寛解に
 
ある程度関わっているのではと思っています。
 
これは、今後明らかになっていくでしょう。
 
とにかく、デュピクセントに匹敵する新薬が
 
いよいよ出てきましたね
 
アトピー治療が、また一歩前進したように感じました
 
講演後の懇親会で、日本イーライ・リリーの社長さんが
 
わざわざ挨拶に来られました。
 
そこで私は、
 
この新薬に対して大いに期待している旨を伝えました。

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(院長)

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 2024.03.31(日)

小児アトピー性皮膚炎のデュピルマブ療法

アトピー性皮膚炎治療薬は、
 
下図のように続々と新薬が開発され、
 
目覚ましい進歩を遂げています
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特にその中でも、
 
安全かつ有効な治療法は、
 
外用のプロアクティブ療法と、
 
デュピクセント(デュピルマブ)です
 
もし、私自身や私の家族がひどいアトピーなら、
 
躊躇なく行う治療法です
 
さらに、昨年の秋から小児の投与も始まりました
 
しかし、
 
大人も含めてまだまだ広まっていないのが現状です
 
とういうことで、
 
来月10日(水)に、
 
デュピクセント治療の
 
セミナー(医療従事者対象)を開催します。
 
今回は特に、小児用デュピクセントのお話しです。
 
新しくできた小児用ICパンフレットを使って
 
解説します。
 
また、小児用の弱点である
 
投与初期の立ち上がりの悪さを補う
 
新しい併用療法もお伝えします。
 
乞うご期待!

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(院長)
 
デュピルマブは、現在真面目に通院されている医療機関でのみ処方可能です。場合にもよりますが、不定期な通院や医療機関が異なると処方できない可能性が高いです。
(治療推進ガイドラインより)

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 2024.03.03(日)

デュピクセント(アトピー性皮膚炎治療薬)のICパンフレット完成

アトピー性皮膚炎治療薬であるデュピクセント

小児の患者さんへの説明資材が出来上がりました

なかなかいい表紙でしょ
 
紙質にもこだわったんですよ
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内容は、大人も子供も理解しやすく、
 
親子で一緒に楽しく学べるように作りました
 
ゴチャゴチャした専門的な用語はできるだけ省き、
 
単純で、見やすい絵にするなど工夫がしてあります
 
デュピクセントは、
 
効果が高く、
 
安全で、
 
治療終了後も、
 
寛解状態(アトピーが無い状態)を長期に維持できる
 
優れた薬剤です。
 
この治療薬で、
 
アトピー性皮膚炎で悩んでいる
 
多くの子供たちが救われることを願っています
 
この資材は、
 
来週から全国の医療機関に配布されるそうです。
 
(院長)

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605  にしむら皮フ科クリニックのホームページ

  2024/03/03   cmsadmin

 2024.01.14(日)

アトピー性皮膚炎の講演 in 福井

昨日は福井で、
 
関西医大の谷崎教授を招いて
 
アトピー性皮膚炎(アトピー)治療
 
WEBライブセミナー(医師向け)を開催しました。
001_20240114.jpeg
 
谷崎教授の特別講演の前に、
 
私と師長が前座で
 
アトピーのプロアクティブ療法
 
デュピクセントを併用した
 
新プロアクティブ療法のお話をしました。
 
この方法は、
 
どんな重症のアトピーでも
 
急速に改善させ、
 
長期の寛解(症状なし)に持ち込めます
 
さらに、デュピクセント終了後も、
 
長期に寛解状態を維持できます。
 
それもほとんど副作用無しにです
 
アトピーで苦しんでいる方は、
 
是非試してもらいたい治療ですね。
 
谷崎教授の特別講演も、 
 
生物学的製剤から
 
外用療法まで多岐に亘るお話で、
 
大変勉強になりました。
 
明日からの診療に役立てたいと思います。
 
また、座長の労をお引き受けくださいました
 
星ヶ丘医療センター皮膚科部長の立花隆夫先生
 
に厚く御礼を申し上げます。
 
(院長)

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  2024/01/14   cmsadmin

 2023.12.19(火)

痒みだけの治療じゃない、デュピクセントでその先へ

当院では、
 
小児アトピー性皮膚炎(以下小児アトピー)のほぼ全例に 
 
プロアクティブ療法による計画的治療を行っています。
 
これで9割以上は、寛解状態になります
 
しかし、数%ですが寛解に持ち込めないケースがあります
 
こういった子供達は、
 
ナローバンドUVBエキシマ療法などの光線療法になります。
 
しかし、それでも改善しない最重症の患者さんには、
 
デュピクセントを導入しています。
duppen.jpg
 
すでに10歳以下で7人の子供達に導入しています。
 
予想通り、効果は抜群です
 
重症の小児アトピーは、
 
容姿の問題や痒みなどの
 
病気そのもののストレスだけでなく、
 
いじめや不登校にも繋がり、
 
頻雑な治療も含め、諸々の負担が、
 
家族全員の労力や時間を浪費します
 
それら全てを解消してくれるのが
 
デュピクセント治療だと思っています。
 
小児アトピーのないその先の世界へ!
 
この治療が開始できることで
 
多くの子供達が救われていくことを願っています
 
(院長&師長)

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  2023/12/19   cmsadmin

 2023.11.21(火)

小児アトピー性皮膚炎のデュピクセント治療

成人のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の治療は、
 
デュピクセント(デュピルマブ)の併用による
 
新プロアクティブ療法(下図)によって、
 
どんな重症アトピーでも
 
寛解(症状ゼロ)に持ち込めるようになってきました
 
それも極めて安全にです
 
さらに、デュピクセント中止後も
 
3年以上寛解を維持している方が大勢います
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以下のブログでも詳しく述べています。
 
小児の場合は、プロアクティブ療法単独
 
寛解になる方がほどんです
 
しかし1割以下ですが、寛解に持ち込めない
 
難治性アトピーの方もおられます
 
こういった難治例に、今年9月より
 
デュピクセントの年齢制限が解除され、
 
生後6ヶ月より使用できるようになりました
 
当院でもすでに、10歳以下の小児5人が、
 
デュピクセント治療を開始しています。
 
これでもう、アトピーで寛解できない症例は
 
ほぼゼロです
 
ここ10年のアトピー性皮膚炎治療の進歩は凄まじい
 
(院長)
 
*デュピクセントは、真面目に定期的に通院している方のみ適応です。ガイドラインでは、その期間は6ヶ月以上とされています。不定期な通院や初診の方は、処方できません。まずは、真面目に通院してください。

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  2023/11/21   cmsadmin

 2023.10.22(日)

アトピー性皮膚炎の乾燥肌は、単なる乾燥肌ではない!

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)
 
ザラザラとした乾燥肌をアトピックドライスキンと言います。
  
これに保湿剤を塗って
 
悪化させてくる乳幼児が後を立ちません
 
アトピーの肌は、一見正常に見える部分でも、
  
免疫病理学的には、
 
赤くて痒い部分となんら変わりがありません。
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保湿剤には、T細胞の浸潤や炎症性サイトカインを抑える作用はありません。
 
さらにアトピーの肌はかぶれ易いため、
 
保湿剤のみ(単純塗布)では、かぶれを誘発して、
 
アトピーを増悪させる可能性が高いのです
 
ですから当院では、寛解に至るまでは
 
基本的に保湿はしません。
 
そうすると、よく勉強されているお母さんから、
 
積極的な保湿アトピーを予防すると反論されます[1]
 
しかしそれは、予防効果であって、
 
一旦発症したアトピーのことではありません。
 
さらに最近の著名な2つの研究では、
 
保湿によるアトピーと食物アレルギーの予防効果は、
 
ともに否定されています[2][3]
 
そのうちの1つの論文BEEP試験では,
 
「Our study shows that families with eczema, asthma, or allergic rhinitis should not use daily emollients to try and prevent eczema in their newborn.」
 
と結論づけています[2]
 
では、保湿って必要ないの?
 
いや、必要な時期があるんです。
 
しかし、それを見極めるのは容易ではありません。
 
受診中の患者さんは、
 
必要な時期が来たらこちらからお知らせします
 
(参考文献)
 
[1] Horimukai K,et al: J Allergy Clin Immunol 34: 824-30, 2014
[2] Chalmers JR, et al: Lancet 395(3): 962-972, 2020
[3]HO Skjerven, et al: Lancet 399(10344): 2398-2411, 2022 
 
以上の内容は、小児(特に乳幼児)のアトピー性皮膚炎を念頭に書いています。大人はもう少し複雑なので、またの機会に書きます。
 
(院長)

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605  にしむら皮フ科クリニックのホームページ

  2023/10/22   cmsadmin