にしむら皮フ科クリニック院長と看護師長が不定期でお送りします。

アーカイブ 『 尋常性乾癬 』

 2025.01.20(月)

乾癬は全身の病気です!

本日は、乾癬という病気についてお話ししましょう。
 
この病気は、あまり知られていませんが、
 
国内患者数43万人以上のメジャー皮膚疾患です。
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典型的には、
 
銀白色と称せられる鱗屑(白いフケの様なカサつき)がつく
 
境界明瞭で少し盛り上がった赤い皮疹を有します。
 
それが、頭、肘&膝、臀部(お尻)を中心に
 
全身に広がって行きます。
 
さらに問題なのは、この皮膚病は内臓を侵す病であり、
 
重症では、寿命に影響を与えることが報告されています
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それは、糖尿病、高脂血症、高血圧などの合併症から、
 
心筋梗塞や狭心症などを起こしやすいためです。
 
さらに、乾癬患者さんの約15%に
 
リウマチのような関節炎が発症し、

将来関節の変形を起こしてきます

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徐々に悪化していく病気ですから、
 
適当に治療していると、将来重症化して
 
合併症で苦しむことになり、寿命も短くなります
 
初期にしっかりと治療すれば、寛解状態にすることも可能で、
 
合併症を予防することもできます
 
特に、生物学的製剤紫外線療法は、
 
心筋梗塞のリスクを下げることが知られています。
 
乾癬は、単なる皮膚病ではありません。
 
全身を蝕む病気であることを知り、
 
しっかりと治療することが大切です。
 
(院長)

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605  にしむら皮フ科クリニックのホームページ

  2025/01/20   cmsadmin
(タグ)尋常性乾癬

 2024.06.02(日)

乾癬治療のWEBセミナー in 京都

昨日は、京都グランビアホテル
 
当院の乾癬治療WEBセミナーを開催しました。
 
乾癬の外用療法から光線療法
 
TKY2阻害剤内服、そして
 
生物学的製剤治療まで、
 
多岐にわたってお話しました。
 
すなわち乾癬治療ピラミッドのお話です。
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上図において、ほとんどのクリニックは、
 
塗り薬(一番下のピンク色の部分)しか
 
提供できていないのが現状です。
 
特に、TKY2阻害剤と生物学的製剤(ピラミッド頂点付近)は、
 
分子標的薬使用承認施設でしか導入ができません。
 
福井県のクリニックでは当院のみです。
 
全ての治療オプションを提供できることが
 
当院の信条ですから
 
特に昨日の講演では、分子標的薬ソーティクツ
 
効果と安全を中心にお話ししました。
 
内服薬の中では、安全性も高く効果も抜群です。
 
安全性はオテズラ(PDE4阻害剤)と同等で、
 
効果は倍って感じです
 
特に日本人によく効きます。
 
私は、安全面からJAK阻害剤嫌いですが、
 
この薬は違いますね
 
今週末も、
 
京都で日本皮膚科学会総会が開催されます。
 
そして、当分講演ラッシュは続きます
 
(院長)
 
*うっかり、講演の写真を撮り忘れてしまいました

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  2024/06/02   cmsadmin