本日は、先日行った
福井県内科医会講演会の内容の第2回目、
アトピー性皮膚炎についてです。
1953年のステロイド外用剤登場以降、
多くのアトピー性皮膚炎治療薬が
開発されて来ました(下図)。
特に2018年の生物学的製剤
デュピルマブ承認からの進歩が著しい
講演では、これらの治療薬を使っての
①プロアクティブ療法、②新プロアクティブ療法、③光線療法+②
を解説しました。
今回は、①プロアクティブ療法(下図)についてお話します。
特にこの治療で大切なのところは、
最初の1〜2週間の寛解導入です。
ここで皮疹ゼロ(見ても、触ってもゼロ)
にできるかどうかで成否が決まります(下図)。
ここが一番大切!
そして、その後は、
計画的に
外用頻度、外用量、外用レベルを調節しながら
漸減中止していきます。
この治療を知っている先生が少ないため、
他の医療機関で、
勝手に外用を中断させられることが多いんです
こんなに綺麗なのになんで塗っているの?
と思われるようです。
今でも結構ありますが・・
この治療法は、
今の痒みや湿疹を治すためだけでなく、
完全寛解(治す)を目指す計画的治療なんです
次回は、プロアクティブ療法でも改善しない方
(重症の大人で約30%、子供で数%)に行う
新プロアクテブ療法についてお話します。
(院長)