アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法の症例
アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の話題は久しぶりですね
この患者さん(10代女性)は、某病院で長年厳格な食事制限と非ステロイド外用剤、消毒液(ヒビテン?)を皮疹に塗るなどの治療をうけていました
おそろしくout-of-dateな治療なんですが・・・
福井ではたまに見かけます
血液データは、初診時 IgE 12730 IU/ml, TARC 14146 Pg/mlという超重症の状態になっていました
下写真は初診時です。

治療は、もちろんプロアクティブ療法を開始しました。半年後の経過は、下写真のようにほぼ寛解して真っ白
です。血液データは、IgE 5097 IU/ml, TARC 224 Pg/mlまで改善しました。現在、週2回の外用(塗る)治療(保湿剤とⅢ〜Ⅳ群レベルのステロイド)で、食事制限はほぼ解除されています。

今後はプロアクティブ療法を継続して、外用頻度とレベルをさらに下げて完全寛解をめざしていく予定です
また、今回の写真掲載に快く承諾いただきましてありがとうございました。
他には、以前このブログで紹介した下写真の患者さんも一昨日受診されました。プロアクティブ治療ですでに1年の経過ですが、同様に症状はほとんど無く、週2回の外用で継続治療中です。TARCはほぼ正常域で推移し、IgEは7930→3085→2883 IU/mlと低下してきています。
(下写真:初診時)

下写真:治療半年後

プロアクティブ療法は、長期の計画的な外用治療が必要であり、従来のリアクティブ療法のように症状が出てから(あわてて
)外用をしはじめる治療とは全く異なる概念の治療法です
症状がなくても、アトピー克服のために一定間隔で計画的に外用をし続ける必要があります
欧米ではすでに広く提唱されている治療法ですが、日本では最近になりようやく認知されるようになってきました
よって以前は、他院を受診したら「症状がよくなっているので塗る必要がない」、あるいは「塗らない方がよい」といわれたと、プロアクティブ療法中の患者さんからの不安による問い合わせや苦情がよくありましたね
(院長)
・12/14(土)第433回 日本皮膚科学会京滋地方会で発表のため全日休診です
・12/21(土)臨時休診



















